ローコストにできる理由とメリット
家族が多くない、シンプルな暮らしをしたいという人にとって、ローコストで建てられる平屋はメリットの多い建築です。そんなローコスト平屋を建てる際には、気を付けたい注意点やデメリットもいくつかあります。
そもそもなぜ平屋がローコストにできるかというと、「階数が少ない」というのが大きな理由です。複雑な形状や設計は建築費用を高めますし、二階建て以上の建築は足場つくりなども必要になりますが、それらをカットできるので大きな節約になるのです。
階段がないことは、転倒するリスクが少ない、高齢者や身体的な制限がある人にとってバリアフリーであるといったメリットにもつながります。また、暖房や冷房をオンにした際「暖気が二階に行ってしまう」「冷気が下の階に行ってしまう」といったこともないため、屋内のエネルギー循環がしやすく、過ごしやすい空間が作りやすいのも平屋のメリットです。
平屋のデメリット
平屋のデメリットとしては、まず「広い床面積が必要になる」ということが挙げられます。生活に必要なスペースを確保するだけでも床面積が大きく必要となりますので、庭や駐車スペースの確保が難しくなる場合があります。
また、床面積の確保の関係から敷地面積ギリギリまで家を建ててしまうと、生活空間が道路に面してしまい、プライバシーが守れなかったり、防犯性能の低い家屋になってしまう可能性があります。それらの点は平屋のデメリットと言えるでしょう。
平屋を建てる場合の注意点
まず、メリットを活かすためにも建材の選択には注意しましょう。ローコストで建てられるのが平屋のメリットですから、安価ながら品質の良い建材を選ぶことで予算を抑える意識を保ちたいものです。またエネルギー循環を円滑に保つためにも、適切な断熱材を使用するなどここぞという場面で予算を使いましょう。
次に、建てる場所を決めるのも注意が必要です。そもそも平屋が建てたくて土地を購入するのであれば、可能な限り平坦な土地を選びましょう。
基礎工事や地盤改良のコストを削減でき、ローコスト化に繋げられます。その際、床面積も広く取れるような土地を選ぶのが重要です。防犯性能、プライバシーの保護も考慮し、しっかりした柵を設けられる面積もあると理想的です。